霜島けい「のっぺら」
2018年 10月 20日
今週読んだ本。
今年の12冊目。
八丁堀の同心、柏木千太郎は、江戸っ子皆が知る有名人。
正義感あふれ、捕り物の腕も良く、男振りも良い千太郎を、江戸っ子たちはこう評する。
「男は顔じゃないねぇ」
いやいや、「顔じゃない」ではなく「顔がない」。
そう、千太郎は妖かし、のっぺらぼうなのだ。
ーーーーーーー
のっぺらぼうが同心??という、出オチのような設定ですが、その設定で、お話が面白くないわけがない。
千太郎の親友で、同じ同心の片桐正悟とのやりとりがコミカルで、クスッとさせられ(千太郎は口がないので、筆談のために帳面を持ち歩いてます)、妖怪であるがための、千太郎の孤独感を感じる部分あり、人間と妖怪との関係性の温かさ、恐ろしさを感じる部分あり。
捕物帖には欠かせないミステリー要素もちゃんとあり。
同じ、時代もので妖怪ものの「しゃばけ」シリーズとはまた違った面白さのある作品でした。
これは私の中で、かなりヒットでした。
2作目がすでに本屋さんに並んでいたので、買いにいきたいと思います。
今年の12冊目。
八丁堀の同心、柏木千太郎は、江戸っ子皆が知る有名人。
正義感あふれ、捕り物の腕も良く、男振りも良い千太郎を、江戸っ子たちはこう評する。
「男は顔じゃないねぇ」
いやいや、「顔じゃない」ではなく「顔がない」。
そう、千太郎は妖かし、のっぺらぼうなのだ。
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のっぺらぼうが同心??という、出オチのような設定ですが、その設定で、お話が面白くないわけがない。
千太郎の親友で、同じ同心の片桐正悟とのやりとりがコミカルで、クスッとさせられ(千太郎は口がないので、筆談のために帳面を持ち歩いてます)、妖怪であるがための、千太郎の孤独感を感じる部分あり、人間と妖怪との関係性の温かさ、恐ろしさを感じる部分あり。
捕物帖には欠かせないミステリー要素もちゃんとあり。
同じ、時代もので妖怪ものの「しゃばけ」シリーズとはまた違った面白さのある作品でした。
これは私の中で、かなりヒットでした。
2作目がすでに本屋さんに並んでいたので、買いにいきたいと思います。
by mimizo0603
| 2018-10-20 16:01
| ほん